無能すぎて生きるのが辛い

自分の生きた痕跡を残したくて始めました。

パソコンの検査の派遣をしていた時の話

こんにちは、たけおです。

今年の1月初め頃の話になるんですが、僕はパソコンを作ってる工場に派遣社員として働いていました。

僕はその工場では評価部門というところに配属されまして、

仕事内容は開発中のパソコン製品が正しく動作するかどうか確かめるために指示された通りにパソコンを操作して、

異常があればその都度報告するみたいな感じでした。

勤務初日はデスクトップPCのテレビ機能を使ってちゃんとテレビ番組の録画が出来るかどうかの確認作業が主で、

テレビ番組を録画予約

パソコンをシャットダウンして録画待機

録画終了後ちゃんと録画出来ているか確認

といった作業の繰り返しで、初日はかなり楽でした。

それで2日目はその録画した番組をちゃんとCDにダビング出来るか確かめる作業だったんですけど、

初日の作業は指示された操作を淡々とこなしていくだけで良かったのに対して2日目からは指示書を見ながら自発的に動かないといけなくなりまして。

そのダビング作業にはいろんな種類のCDを使うんですけど、作業部屋にはデスクトップPCが20機くらい並んででそれぞれに番号が振られてるんですね。

で、各機体ごとにダビング作業に用いるCDの種類が違くて、

それでどのCDを使うかは指示書に書いてあるからそれを見ながら作業を進めていくんですけど、僕は指示書に書いてある内容がよく理解出来なくて・・・

社員の人からちゃんと説明は受けたんですけど自分はなんというか・・・理解力がかなり低くて、人の話を聞いても上手く理解出来ないことが多々あって・・・

まぁ要は馬鹿なんです。

そんな訳で僕だけ作業が全く捗らなくて最悪でした。

ダビング作業の他にも、録画した番組の編集作業とかコマンド操作とかいろんな検査項目がありまして、次々と新しい指示が飛んで来るんですけど、

自分は先にも書いた通り人の話を理解する能力がかなり低いほうなので指示をうまく理解出来なくて。

あと僕と同時期に入った金子さんっていう年配の派遣社員の人も居たんですけど、その人はかなり仕事が出来る方だったのでより一層僕の無能っぷりが際立って・・・それが本当に惨めでした。

最後のほうは社員の人も何かあると金子さんのほうに仕事を頼むようになっていって、僕は手持ち無沙汰でいることが多くなって凄く気まずい思いをしたのを覚えています。

まあそんな感じで評価部門での仕事が終わって、次は検査部門に回されることになったんですね。

そこではノートパソコンの検査をやっていて、完成した製品を電動ドライバーを使って一旦バラして製品の内部に異常が無いことを確認した後再度組み立てし、梱包するといった作業をやっていました。

自分は梱包作業を担当しまして作業の流れとしては

組み立てが終わったノートパソコンに傷がついてないかやネジはちゃんとしまっているかなどを目視で確認して、

その後二点照会といって箱に付いてるラベルのバーコードと製品に付いてるラベルのQRコードを機械で読み取って箱と製品がちゃんと対応しているか確認しまして、

それでなんの異常も無かったら製品と箱に検査済みを意味する黒のタックスシールを貼って、

それで最後に箱詰めするといった感じでした。

作業内容自体はそこまで難しくなくて、一度覚えてしまえば後は1日中同じ作業の繰り返しだったのでそこは良かったです。

ただライン作業なので結構スピードが求められるんですね。

シリアルコードが上手く読み込めなかったり、
製品を箱詰めする際の封をするのにビニールテープを使うんですけどビニールテープカッター機が詰まってテープが出てこなかったり、

そんな感じでちょっとした不具合が起こるとどんどん製品がたまって来てそれが大変でした。

それでも最初のうちはわりと順調だったんですけど、その部署に配属されて3日目に製品に黒のタックスシールを忘れたまま梱包するっていうミスをやっちゃって・・・

それで箱を開封してシールを貼り直す訳ですけどそうこうしている間も製品がどんどん流れて来てラインが僕の工程で完全に詰まっちゃって。

結局主任さんにも手伝って貰うことになったんですけど、僕のミスのせいで現場の空気がかなり険悪な感じになってしまって・・・

主任さんも最初のほうは僕に対して親しげに話し掛けてきてくれてたんですけど、僕がそのミスをしてからは心なしか態度が冷たくなったような感じがして、

「ああ俺嫌われだしたんだな」

って思って次の日は怖くて会社に行けなくて・・・

結局そのままその工場を逃げ出してしまいました。

結果として2週間しか続かなかったです。

改めて自分の無能っぷりを痛感させられた2週間でした。